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ボガード

「美が生まれるのは・・・このように! 自発的に・・・われわれの努力を全く無視して、芸術家としてのわれわれの推測の埒(らち)の外に存在するのだ。」(柳沢一博訳)

ルキーノ・ヴィスコンティとニコラ・バダルッコによる『シナリオ・ヴェニスに死す』の一節です。

ヴィスコンティ監督の代表作、映画『ヴェニスに死す』に登場する名ゼリフです。

ダーク・ボガードが演じる初老の作曲家(写真、上)が、ヴェニスのホテルで、ビヨルン・アンデルセンが扮するこの世のものとも思えぬほど美しい少年(写真、下)に出会ったとき、彼の頭の中に忽然(こつぜん)と甦(よみがえ)った友人の言葉がこれです。

アンデルセン

作曲家は、平素から「美とは、芸術家が精神的努力によって創造するものだ。」と主張していました。

それに対して友人は、「美は自然に生まれるものであり、それに比べれば芸術家の力などは取るに足らない。」と反論していました。

その友人の説を見事に具象化して見せたかのような少年が、突然目の前に現れたので、作曲家は心臓をグサリと突かれたような衝撃を受けます。

しかし、彼はこの少年にだんだんと心を奪われていき、破滅への坂道を転げ落ちて行くことになるのです。

芸術家よ、驕(おご)ってはいけない。

美は自然である。

そして、美は醜とも表裏一体である。

ヴィスコンティ監督は、そう言っているのだと思います。
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Mr.NAO

Author:Mr.NAO
東京都港区出身 
男性 
水瓶座

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