≪ 2017 07   - - 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 - -  2017 09 ≫
*admin*entry*file*plugin| 文字サイズ  
FC2 Blog Ranking FC2 Blog Ranking

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


松田道雄

『吾輩は猫である』で「考えながら読むこと」の面白さに目覚めてから1年後、中学1年の夏、決定的な体験をしました。

松田道雄(1908~1998。写真上。)の『君たちの天分を生かそう』(1962年初版)という本を読んだのです。

松田さんは医師で評論家だった人で、その著書『育児の百科』はベストセラーとなり、同じく『私は二歳』『私は赤ちゃん』は市川崑監督によって映画化されて大ヒットしました。

しかし、当時の自分は松田道雄という人を知りませんでした。

それなのに、なぜ松田さんの本を読んだのか、ですが、6年生のときに読書感想文を絶賛してくださった当時の担任の先生が、この本をぜひ読みなさいと貸してくださったのです。

『君たちの天分を生かそう』は、中学生を対象とし、働くことの意味、日本という国と日本人の特性、人間の個性、一人一人の独自の能力などについて、優しく語りかけるような文体で、わかりやすく書かれた本でした。

しかし、日本の歴史や社会の仕組みについて説明した章には難解な部分もあり、社会科の教科書や百科事典で調べたりしながら、なんべんも繰り返して読みました。

そんなとき、自由に選んだ本を読んで感想文を書きなさい、という宿題が学校から出ました。

またもや、書けるかなあと思いながらも、この本を読んだ感想を書こうと決意し、読後すぐに鉛筆を握りました。

ところが、なかなか思うように書けません。

書いては消し書いては消し、やっと完成させましたが、読んでみるとどうにも面白くありません。

書くことの難しさを突きつけられたような気がしました。

そこで、思い切って、本を貸してくださったかつての担任の先生に相談しました。

先生は、余計な部分を取り除くこと、足りない部分を補うこと、言葉を入れ替えること、を教えてくださいました。

書き直しました。

また相談しました。

先生は、さらに教えてくださいました。

書き直しました。

また相談しました。

教えてくださいました。

書き直しました。

これを何回繰り返したかわかりません。

先生のオーケーが出たので、漸く感想文を提出しました。

すると、どうでしょう。

自分が知らないところで、国語の先生たちによってその感想文が校内で選ばれ、区の中学生読書感想文コンクールに応募されていたのです。

そして、第3位になったのでした。

賞状

全校生徒の前で、校長先生から賞状を受け取ったとき、人から褒めていただけるようなものを「書く」ためには本当に深く「考え」、何度も何度も書き直さなくてはいけないんだ、と痛感しました。

本を「読む」ことを通して「書く」ことを学び、さらに「考える」ことの大切さを実践的に体験していく「読書感想文」という学習形態は、真に意義深いものなのです。

小学校時代の恩師に深謝せずにはいられません。





スポンサーサイト


この記事へコメントする















Mr.NAO

Author:Mr.NAO
東京都港区出身 
男性 
水瓶座

QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。