≪ 2017 07   - - 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 - -  2017 09 ≫
*admin*entry*file*plugin| 文字サイズ  
FC2 Blog Ranking FC2 Blog Ranking

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


長崎駅昔

ものすごく昔の真夏、長崎駅前の小さなホテルを拠点に「長崎10泊11日の独り旅」をしたことがあります。

当時の長崎駅は上の写真のような三角屋根の建物で、風情がありました。

猛暑の中、長崎電気軌道(ながさきでんききどう。長崎市の街を走る路面電車。)に毎日乗って、名所や名所ではない場所にあちこち行きました。

そんな往時の旅で忘れられない食の想い出があります。

ズバリ「長崎ちゃんぽん」です。

グラバー邸(写真下)に行ったときのことです。

グラバー邸花

美しい邸内を散策し、ベンチに座って長崎港を見下ろしていると、俄(にわか)にお腹が空いてきたのです。

グラバー邸

素晴らしい風景も空腹を満たしてはくれません。

自分は「花より団子」の人間だなあ、と自嘲しながらグラバー邸を後にすると、坂を下りたところにある住宅街に一軒の中国料理店がありました。

そうだ、長崎に来たんだから「長崎ちゃんぽん」を食べなければ。

そう思って、迷わずそのお店に入りました。

で、結論から言いますと、果たしてここのちゃんぽんが最高だったのです。

あいにく写真を撮りませんでしたので画像は残っていませんが、イメージは下の写真のような感じでした。

ちゃんぽん

一見、普通のちゃんぽんでした。

エビ、イカ、アサリ、かまぼこ、キャベツ、ニンジン、モヤシにキクラゲ、そして太麺。

確か、豚肉は入っていなかったように思います。

しかし、スープを一口すすって驚きました。

非常にコクがあるのです。

香りも抜群です。

しかし、コッテリせず、後口がサッパリしています。

また、麺は弾力に富みながらもツルツルと食べられて、麺そのものにも香りを感じました。

正真正銘、産まれてから食べた最も美味しいちゃんぽんでした。

こんなに美味しいものが、ごく普通の中国料理店で出されているのです。

長崎の人々の舌はさぞや肥えているのだろう、と実感したものでした。

ところが、その数日後、さらに驚くべき体験をしました。

思い立って平戸に行くことにしました。

高速バスでどんどん北上すると、終点が平戸でした。

バスに数時間乗ったでしょうか。

車内に流されているNHKラジオ第1放送を聴きながらの、本当にのんびりとしたバスの旅でした。

平戸に着くと、例によってまたお腹が空いてきました。

帰りのバスの時間を確かめて、ふと見ると、小さなロータリーの向こうに大衆食堂がありました。

下の写真のようなお店(イメージ)です。

食堂

またもや迷わず入りました。

中年の女性が1人でやっている小さなお店でした。

壁のメニューに目をやると、数々の品の中に「ちゃんぽん」と書いてあります。

長崎市内と味が違うかもしれない。

期待しながら「ちゃんぽん」を頼みました。

ところが、数分後、女性がにこやかな顔で運んで来てくれた料理を見るや、自分は我が目を疑ったのです。

その一品は下の写真のようなもの(イメージ)でした。

汁無し

グラバー邸近くのお店で食べたちゃんぽんとは、似ても似つかない料理です。

丼ではなく皿に盛られている。

スープがない。

豚肉が入っている。

ただ、麺が太い点は同じ。

これはちゃんぽんではないのではないか。

女性が注文を聞き間違えて、別の料理を持って来てしまったのか?

そこで、勇気を出して訊いてみました。

すると、なんとこれがこの辺りでは「ちゃんぽん」だ、というお答えなのです。

女性のお話では、ちゃんぽんには、スープに浸かっているちゃんぽんと、スープがないちゃんぽんの2種類があるのだが、よその人たちはスープ入りのちゃんぽんしかご存じないのだ、とのこと。

正に「目からウロコ」でした。

これは、所謂(いわゆる)「汁なしちゃんぽん」というものだったわけですが、当時は一般的ではなかったのでビックリしてしまったのでした。

お味は、あっさりしているのにコクがある、グラバー邸そばのお店で食べた「汁ありちゃんぽん」に通じる、素晴らしい逸品でした。

麺は平戸の方が柔らかめだったと記憶しています。

いずれにせよ、あの旅で体験した2杯を超えるちゃんぽんを、未だに食べていません。

駅なう

2000年9月、長崎駅は改装され、三角屋根は姿を消しました(写真上)。

街の姿も大きく変わったことでしょう。

グラバー邸の近くの中国料理店は健在でしょうか。

平戸の大衆食堂は営業しているのでしょうか。

「ふたつのちゃんぽん」を教えてくださった、あの女性はお元気でしょうか。

なぜか懐かしさが募る年頭です。

地元周辺で美味しいちゃんぽん屋さんを捜して、食べに行きたくなってきました。















スポンサーサイト


この記事へコメントする















Mr.NAO

Author:Mr.NAO
東京都港区出身 
男性 
水瓶座

QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。