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向田邦子さん

2012年7月6日の全国紙に載ったコラムです。

故・向田邦子(むこうだくにこ)さんについて書かれています。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

作家・向田邦子さんの字は、個性がありすぎることで有名だった。

後から読めないので日記はつけない、と本人が言うほどの字は、業界人泣かせだった。

原稿が業者を介して台本になると、例えば、「手紙」が「牛乳」に変わっていたという。

▼先日、ある展示会で向田さんの直筆を見た。

一気に綴(つづ)ったと思われる筆致。

一度ならず、何度となく書き直した箇所も。

肉筆には作品に込めた深い思いがにじみ出ているようで、創作の苦労まで味わうことができた。

▼手書きの文字に接する機会がめっきり減り、それどころか昨今はIT化が進んで、紙媒体そのものの危機さえ指摘される。

電子媒体は便利で大いに活用したいが、脳科学の分野では「電子媒体」と「紙媒体」の違いについて、こんな見方もある。

▼紙に書かれた文字に接すると、読者に“筆者はどれだけの思いを込め、何を伝えたいのか”との想像が働く。

それが、自身の考えを、より効果的にまとめることを促す。

あうん

さらには、こうした思考の訓練は、他人を思いやる感情を豊かにすることにも通じるという。

手書きの文字なら、効果はなおさらに違いない。

▼7月(陰暦)の異称(いしょう)は「文月(ふみづき)」。

暑中見舞いなど、直筆で近況などを綴り、友に送ってはいかがだろう。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

昔、作家にはそれぞれ担当の編集者が決まっていて、その作家の字はその編集者にしか読めなかった、ということを聞いた覚えがあります。

また、遅筆で有名だったある作家は、自宅の控え室に編集者を待たせて原稿を書くことが日常茶飯事でしたが、上がって来る原稿の文字がだんだん丸くなってくると、調子が出てきた証拠で、字が丸くなるまで毎度編集者は気が気ではなかったそうです。

そんな作家たちの中にあって、かの三島由紀夫の原稿はカッチリとした楷書で書かれ、手直しした箇所はひとつとしてなく、しかも毎回、締切前には必ず作品が完成していたといいます。

作家というのは個性が服を着て歩いているような人たちでしょうから、その字も極めて個性的だったのです。

しかし、今や、その作家たちも、殆どがキーボードを打って原稿を書くようになったようです。

かく言う自分もパソコンでこのブログを書いています。

そういう時代になったわけですが、コラムが言うように、やはり手書きの文字は大切にしたいものです。

字は人を表す、と言います。

久しぶりに下手な毛筆で手紙を出しましょうか。
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Mr.NAO

Author:Mr.NAO
東京都港区出身 
男性 
水瓶座

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