≪ 2017 09   1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 - - - -  2017 11 ≫
*admin*entry*file*plugin| 文字サイズ  
FC2 Blog Ranking FC2 Blog Ranking

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


永井龍男

「不肖(ふしょう)という言葉がある。

自らの不肖を、私は八十過ぎてからひしひしと感じる。」

永井龍男(ながいたつお。1904〜1990)



永井氏最後の随筆集『東京の横丁』(講談社)に収められた『畳の上』という小文に見える一節です。

永井氏の父は大正8年、58歳で死去。

それ以来、細腕一本で所帯を守り、子どもたちを育て上げた母の苦労は、並大抵のものではありませんでした。

経済的な窮乏は母の性格をも荒れさせ、少年時代の永井氏は「なぜよその母親のようにやさしく。」と思わない日はなかった、といいます。

母の刺々(とげとげ)しい気性は、永井氏自身にも伝播(でんぱ)していきました。

その母が亡くなってからもう50年が経(た)つが、病床の母を見舞ったときのこと、貧しかった自分はその入院費用すら出せなかったことを思い出すにつけ、こう感じるのだ、というのが上掲文の心です。

本

老境に達してもなお、永井氏は、自らを静かに厳しく見つめ続けていたのです。
スポンサーサイト


この記事へコメントする















「不肖(ふしょう)という言葉がある。自らの不肖を、私は八十過ぎてからひしひしと感じる。」永井龍男(ながいたつお。1904〜1990)永井氏最後の随筆集『東京の横丁』(講... ...

Mr.NAO

Author:Mr.NAO
東京都港区出身 
男性 
水瓶座

QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。