2012/04/25 12:49:50
ラビンドラナート・タゴール(1861〜1941)
「兄は父のごとく、妻と子は己の身体のごとく、召使は己の影のごとく、しかして、娘はいとも愛すべきものである。
されば、これらのものより辛く仕向けられたときにも、不忍(原文は傍点)に負けず、つねに耐え忍べ。」
マハーシ・デーヴェンドラナート・タゴール(1817〜1905)<稲津紀三・訳>
言の主は、インド最大の詩人、ラビンドラナート・タゴールの父です。
カルカッタの富裕な貴族の家に生まれ、少年時代は、わずか14歳でヒンズー大学への入学を許されたほどの俊才でした。
ところが、祖母の死に接した18歳の折に、神の声を聞きます。
これを契機に、彼は宗教活動を開始します。
爾来(じらい)、全生涯をヒンズー教の改革的復興と推進とに捧げました。
布教、出版、学校設立など、彼が展開した精力的な事業は子息に受け継がれ、詩聖タゴールにおける精神世界の支柱となりました。
インド国民が、今もって彼を「マハーシ(大聖)」と呼ぶ所以(ゆえん)です。
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