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3匹の子豚

歴史に名を残す有名な作家の小説でなくても、永く語り継がれ読み継がれてきた物語を「読む」ことは、とても興味深いものです。

そういう物語には、いつの時代にも通用する普遍的な主題が宿っているからです。

主題を理解することができたとき、初めてその物語を読めたことになります。

誰もが知る『3匹の子ブタ』というお話を例に取ってみましょう。

3兄弟の子ブタがいました。

お母さんブタは、彼らを自立させるために家から出し、3匹だけで生活するように指示しました。

一番年長のお兄さんブタは、藁(わら)の家を作って住みました。

そこに、お腹を空かせたオオカミがやって来ました。

オオカミは猛烈な息を吐いて、藁の家を吹き飛ばしてしまいました。

お兄さんブタは驚いて、二番めのブタの家に逃げ込みました。

二番めのブタは、木で作った家に住んでいました。

そこに、またもやお腹を空かせたオオカミがやって来ました。

オオカミは、再び猛烈な息を吐いて、木の家を吹き飛ばしてしまいました。

お兄さんブタと二番めのブタは驚いて、末っ子のブタの家に逃げ込みました。

末っ子のブタは、レンガで作った家に住んでいました。

そこに、またまたお腹を空かせたオオカミがやって来ました。

オオカミは、またまた猛烈な息を吐いて、レンガの家を吹き飛ばそうとしました。

しかし、オオカミがどんなに強く息を吹き付けても、レンガの家はびくともしませんでした。

そこで、オオカミは、レンガの家の屋根にある煙突から中に入ろうと考えました。

オオカミが屋根に上ると、末っ子のブタは煙突の真下にある暖炉の火の上に水を入れた大きな鍋を置いて、どんどん薪(まき)をくべました。

水はすぐに熱くなり、やがて鍋の中で熱湯がグラグラと沸きました。

そうとは知らないオオカミは、煙突の内側を下りて来ました。

そして、オオカミは煮えたぎるお湯の中に落ち、体中に大やけどを負いながら、命からがら逃げ出して行きました。

ディズニー

もともとの話はもっと残酷で、藁の家と木の家の子ブタたちは、家を吹き飛ばされた後、オオカミに食べられてしまいます。

従って、最後のレンガの家には末っ子のブタだけがいるわけです。

一方、オオカミの扱いも現在の話の方がソフトです。

原作では、熱湯に落ちたオオカミは死んでしまいます。

でも、ここまでで話は終わりません。

末っ子のブタが、なんとオオカミを食べてしまうのです。

さあ、この物語からはどのようなことが読み取れるでしょうか。

母に自立せよと言われて家を出た3匹でしたが、一番上の兄と二番めのブタは自立がしきれなかった、ということでしょう。

その理由は住む家が脆弱(ぜいじゃく)だったからです。

藁と木の家は、オオカミという社会の厳しさに耐えられなかったのです。

その点、末っ子のブタが作ったレンガの家は、全く違っていました。

ひとつひとつのレンガを積み上げて作る様は、経験や勉強を積み、それらを確実に自分のものとしていく過程を表現しているのでしょう。

ですから、レンガの家は強いのです。

レンガの家は、末っ子のブタが真面目にコツコツと築いてきた価値ある人生の象徴なのです。

末っ子のブタは人生の賢者ですから智恵に富んでいます。

そこで、オオカミという世間の荒波に対して、大鍋に熱湯を沸かすという智恵をもって挑み、結果、見事に勝利するわけです。

この物語は、人の世を渡って行く上で如何に智恵というものが大切か、ということを教えているのだ、と思います。

「読む」という行為は実に面白いですね。



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Mr.NAO

Author:Mr.NAO
東京都港区出身 
男性 
水瓶座

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