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こぶとりじいさん

昔話の考察です。

『こぶとりじいさん』。

左の頬にこぶを持つ人の良いじいさんが、山の中で鬼の宴会に遭遇。

しばらく隠れていましたが、見つかってしまいます。

鬼たちは言います。

「何か芸をやれ。でなければ殺す。」

じいさんは心臓が口から飛び出しそうになりながらも、必死で踊りを踊ります。

これが鬼たちに大いに受けて、じいさんは褒美として頬のこぶを取ってもらいます。

翌朝、帰って来たじいさんの頬からこぶが消えているのを見た、右の頬にこぶのある隣のたちの悪いじいさんは、事情を聞くと悔しがり、さっそくその日、山に飛んで行きます。

そして、頬のこぶを取ってもらいたいがために、鬼たちの前で踊りを踊ります。

しかし、その踊りがとても下手だったので鬼たちは腹を立て、罰として昨日のじいさんから取ったこぶを隣のじいさんの左の頬にくっつけます。

かくして、隣のたちの悪いじいさんは、両方の頬にこぶを持つじいさんになってしまったのでした。

舌きり雀

『舌切り雀』。

おじいさんが可愛がっていた雀が障子張り替え用の糊を舐めたことにキレたばあさんが、雀の舌をハサミで切ります。

これを可哀想に思ったおじいさんが山にある雀のお宿に見舞いに行くと、雀たちはご馳走でもてなしたうえ、お土産までくれます。

大きい葛籠(つづら)と小さい葛籠のどちらが欲しいか、と訊かれたおじいさんは、控えめに小さい方を選んで持ち帰ります。

そして、家でこれを開けてみると金銀のお宝が一杯に詰まっていました。

ばあさんは、なぜ大きい葛籠を取って来なかったのだ、大きい方にはこれよりもっとたくさんのお宝が入っていたのに、あんたは大馬鹿者だ、とおじいさんをなじります。

そこで、ばあさんは雀のお宿に乗り込み、大きい葛籠をせしめて帰って来るのですが、開けてみれば中から魑魅魍魎(ちみもうりょう。化け物、妖怪。)が飛び出して来て、ばあさんは絶叫するや気絶してしまいました。

花咲か爺さん

『花咲かじいさん』

愛犬ポチが鳴いて示した庭の一角を正直じいさんが掘ったところ、大判小判が出てきます。

それを知った意地悪じいさんはポチを借り、自分の庭で鳴かせ、その場所を掘ります。

しかし、出てきたのはガラクタだったので、怒った意地悪じいさんはポチを殺します。

悲しみに暮れる正直じいさんは、ポチを手厚く葬り、その墓の傍らに木を植えます。

すると、夢にポチが現れ、その木が成長したらそれで臼(うす)を作れ、と言います。

やがて、正直じいさんがそのとおりにし、その臼で餅をつくと金銀が溢れ出てきます。

妬(ねた)んだ意地悪じいさんは、臼を借りて餅をつきますが、出てくるのは汚いゴミばかりです。

激高した意地悪じいさんは、臼を叩き割って燃やしてしまいます。

正直じいさんがその灰を受け取って供養しようと思っていると、またもや夢にポチが現れ、その灰を桜の木にまけ、と言います。

翌日、正直じいさんがそのとおりにしてみますと、なんと次々と桜の花が咲き、見る間に満開の絶景となります。

通りかかった大名がこれを見て大喜びし、正直じいさんに破格の褒美を与えます。

例によって、意地悪じいさんも同じように灰をまきますが、その灰が大名の目に入り、無礼者ということで牢につながれてしまいました。

おむすびころりん

『おむすびころりん』

山に樹を伐(き)りに行くおじいさんのために、おばあさんは大きなおむすびを2個作って持たせます。

ひとしきり働いてお腹がすいたおじいさんが、おむすびを食べようとすると、おむすびがころころと転がって地面の穴に落ちてしまいます。

ところが、その穴からおむすびを喜ぶ歌が聞こえてきたので、おじいさんはもう1つのおむすびも穴に落としてやります。

すると、おじいさんの体は吸い込まれるように穴の中に入り、気が付くとネズミの御殿の前にいました。

ネズミたちはおむすびのお礼として、歌舞音曲とご馳走でもてなし、大きい葛籠と小さい葛籠のどちらかを持って帰れ、と言います。

おじいさんは小さい葛籠を選んで帰りますが、中身は小判の山でした。

隣に住む怠け者のじいさんとばあさんは、このことを聞いて嫉妬に狂います。

そして、ばあさんはものすごい数のおむすびを作ると、じいさんにそれを背負わせて送り出します。

じいさんはすべてのおむすびを穴に放り込み、自らその穴に身を投じてネズミの御殿にやって来ます。

ネズミたちの歌舞音曲が始まると、じいさんはネコの鳴きまねをして怖がったネズミたちが逃げて行ったすきに、大小両方の葛籠を奪って消えようとします。

しかし、ネコの声がニセだったと知ったネズミたちは激怒し、じいさんの全身に噛み付いて攻撃します。

じいさんは何も持ち帰ることもできず、命からがら退散したのでした。

小判

これらの物語に共通するテーマはなんでしょう。

「無欲と強欲」ではないでしょうか。

最終的に幸せになるのは、みんな無欲な人たちです。

反対に、強欲な人たちはことごとく不幸になっています。

また、無欲な人たちは自分が貧しくても他人のために働くことを厭(いと)いません。

強欲な人たちは、自分の利益しか考えていません。

無欲な人は、文字通り多くを望みません。

強欲な人は、なんでも根こそぎ独り占めにしようとします。

無欲な人は、誰かを恨んだり妬んだりしません。

強欲な人は、常に他人を羨(うらや)み、憎らしいと思っています。

無欲な人は、気の毒なことがあるとその相手を思いやり、心から慰めます。

強欲な人は、逆に自分の都合で他人に迷惑をかけても全く悪いと思いません。

これらは説話ですから、人物の描き方が類型的なのは否めませんが、真実を突いたところを持っていると思います。

物事は、欲しい欲しいと思っているうちは手に入らない。

もういい、要らない、と思うようになったとき、それこそ忘れたころになってすうっと手に入るものだ。

追いかけているうちは、相手も逃げ続ける。

追いかけるのをやめれば、相手はそばにやって来る。

そんなことを書いた文章を想い出しました。

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Mr.NAO

Author:Mr.NAO
東京都港区出身 
男性 
水瓶座

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